2026/02/02
作業療法士の論文が表彰されました!
当法人に所属する作業療法士 木田 麻衣さん(千里中央病院)の執筆した実践報告論文が、学術誌「作業療法」の2024年奨励賞を受賞しました!

表彰を記念して、ご本人にインタビューを行いました!^^
【表彰インタビュー】
① どのような論文を書かれましたか?
「睡眠障害を呈する認知症患者の生活リズム改善のための多職種連携による包括的アプローチ-生活リズムの可視化による介入の効果検証-」というタイトルの事例報告です。回リハ病棟で睡眠障害を認める認知症患者さんを担当し、多職腫と連携し生活リズムに対する包括的なアプローチを実施しました。また身体活動量計を用いて活動量を測定し、生活リズムを視覚化しました。介入の結果、生活リズムが改善し、日中に尿意を感じトイレで排泄できるようになるなどの変化がみられたという内容です。
② この論文を書くきっかけになったことはなんですか?
元々認知症に興味があり、臨床で応用できるアプローチ方法を検討したいと感じていたことや当院の認知症ケアチームの一員として還元できる知見を得たいと思ったことが主なきっかけです。また先行研究ではOTが認知症患者さんの生活リズム改善のために多職種で包括的なアプローチを実施したという報告がほとんどありませんでした。そこで事例報告として論文を執筆し、日々の臨床での効果的な実践に繋げることができればと思いました。
③ 研究を続ける上でモチベーションになったことは何でしたか?
介入する中で実際に患者さんの変化がみられるようになった(改善していく様子がみられた)ことや、数値だけでなく生活の変化として効果が得られたことが一番のモチベーションでした。またエビデンスに基づいたアプローチ方法を検討し、OTの専門的視点を多職種と共有したり、一つの目標に向かって取り組むことにやりがいも感じました。患者さんがよくなるためにどうすればよいのかを常に考え続けることが重要だと改めて感じました。
④ 若手セラピストや研究を始めたい方々にメッセージをお願いします!
研究は大変そう・難しそうといったイメージがありませんか?実際に臨床と研究の両立は大変ですが、臨床で感じた疑問を形にする作業や自分の関わりを振り返り言葉にする過程は、臨床をより深く考える力になります。また形に残すことも、誰かの臨床や患者さんのために繋がります。まずは個々の患者さんを深く知るところから、できない→できることに目を向け、小さな疑問を大切に一つずつ研究に触れてもらえたら嬉しいです。
【論文情報】
著者:木田 麻衣、他
タイトル:「睡眠障害を呈する認知症患者の生活リズム改善のための多職種連携による包括的アプローチ-生活リズムの可視化による介入の効果検証-」
掲載誌:学術誌「作業療法」第43巻6号812頁~820頁、2024